App Inevntor をインストールしてみた
ベータテスト参加登録が 2010/7/14 、「Getting Started」メールが届いたのは 2010/9/4。
Google が開発中の Android 用プログラム開発環境、App Inventor を使えるようになるまで 50 日ほどかかりました。
申請に失敗したのか選に漏れたのかと、ずいぶんとやきもきしたものです。
メールによると、私の Google アカウントに App Inventor へのアクセス権限を与えたとのことで、特別な Web ページへアクセスする必要などはないようです。
ふつーに About – App Inventor for Android のページの「My Projects」が使えるようになっておりました。
でもまあ、やっぱ使えるようにするまでには慣れない英文を読みながらあれこれと試行錯誤する必要があったわけで。
せっかくですので、以下、導入時のポイントをメモしてみました。
1. 作業環境の確認
App Inventor は、パソコン上で動作します。
で、App Inventor で作成したプログラムは、 USB ケーブルで接続した Android デバイス上でのみ動作します。 App Inventor にエミュレータ等はありません。Android デバイスを接続しないと動作確認が行えません。
Android は組み上げたプログラムの実行環境であり、プログラミング作業自体を Android で行えるわけではないようです。
教育機関と連携して開発したという話もあったので、Android スレートとかを安価・大量に学校に導入させて情報教育等に使っていく方向性もあるのかと思っていたんですが、違いましたね。
対象OSは、Mac ・ Windows ・ Linux / Unix の、それぞれ特定のバージョン以降。
私の Windows マシンは 7 でして、これは対象に含まれていました。
対象ブラウザは Chrome 4~、 IE 6~、 あと FireFox とか Safari とか。
App InventorはGoogle製なので、今回はブラウザも Chrome を使ってみることにしました。
2. Javaの確認
Java 6~ (1.6~) ランタイム必須。
インストール完了確認とバージョン確認は How do I test whether Java is working on my computer? から。
正常に動作する環境であればこんな感じになります。
実際の動作具合や反応速度については Java Web Start Demos から Draw とか落として動かしてみるといいよー、とのこと。
Chrome では自動実行されず draw.jnlp が保存されるので、画面下に表示されているダウンロードファイルをクリックして起動。
こんなスタートアップロゴが出て、
こんなん出ますので、操作してみてストレスを感じなければOK。
「これがちゃんと動かんかったら App Inventor は動かんよー」とか書いてあります。
3. App Inventor の入手とインストール
インストーラのありかとインストール手順は、OS ごとにそれぞれ別のページで説明されています。
Windows 版は 60.5MB 。いまどきの高速回線では 15 秒程度。速すぎて夢のようですね。
ダウンロードしたインストーラを起動すると
こんな感じ。
あとはふつーに Next とか I Agree とかクリックしていけば完了です。
手順としては、次はドライバのインストールとなるようです。
私の持っている Android デバイスは Sony Ericsson の Xperia ( SO-01B ≒ X10 )で、これは App Inventor のドライバ機種リストの中にありません。
では、どうすればいいか。
どうもこの「ドライバ」ってのは、パソコン で作ったアプリを実機で動作確認するためにデバイスと通信するための、USB デバッグ用ドライバのことを指すみたいです。
であれば、Java を使った Android アプリ開発環境で使うためのドライバが Sony Ericsson Xperia X10 add-on for the Android SDK で提供されていますので、こいつが入ってればいいんじゃないかな、ということになります。
SDK だけを単独で導入できるかどうか私には変わりませんが、Java 開発環境をこしらえてある私のマシンでは、特にドライバをどうこうしなくても、以下の接続確認はうまくいきましたよ。
4. Android デバイス - PC 間の接続確認
以下は、Xperia ( SO-01B ≒ X10 ) での例です。
App Inventor の説明ページは Android のメニュー操作の見出し等がすべて英語版 Android を前提として書かれていますので、日本語版の Android である私としては大変わかりにくいです。
ので、ガンバって全部日本語版の名称に読み替えてみました。
まずふつーに USB で接続して、Xperia のホームからメニューキー ( 左ボタン ) で設定メニューを表示させ、 [設定] → [アプリケーション] → [開発] と進み、[USBデバッグ] と [スリープモードにしない] にチェックをつけます。
このへんは Java での開発環境と同じですね。
バックキー(右ボタン)を 2 回押して設定メニューに戻り、[サウンド & 画面設定] へ進み、 [画面の向き] のチェックを外します。
自分で作ったアプリを動作させたいなら ( というかそれをしない人はいないと思いますが ) 、設定メニューから [アプリケーション] へ進み、 [提供元不明のアプリ] にチェックをつけます。
ここまで設定したところで、Xperia のステータスバー ( 一番上の黒い帯部分 ) に「USB接続」と「USB デバッグが開始されました」が表示されていることを確認できれば OK 。
で、いよいよ接続確認。
コマンドプロンプトを起動して、App Inventor のインストールフォルダ ( インストールデフォルトでは C:\Program Files\Android\appinventor-extras ) へ移動し、「adb devices」とコマンドを入力。
* daemon not running. starting it now * * daemon started successfully * List of devices attached xxxxxxxxxx device
(xxxxxxxxxx は接続デバイスによって異なります)
と表示されれば OK 。NG の場合は、「xxxxxxxxxx device」が表示されません。
以上で、App Inventor の設定は全完了です。
1 日チュートリアルで遊んでみましたが、まじでけっこうおもしろいです。
ベータテストの段階でどこまで情報を公開していいのかよくわからない ( 許諾契約書の細かいところまでが読み切れないんです… ) ので詳細なお話はいずれ時期を見て、になってしまうと思うんですが、とりあえずポイントをつぶやき程度に。
- App Inventor の操作環境は、フォームエディタとブロックエディタの 2 つが核となる。
- 作成したプロジェクトは、Google のサーバに保存される。ローカルへの保存はできないっぽい。
このへんは Google Docs などと同じ感覚。 - プロジェクトの管理と画面の作成はフォームエディタで行う。
フォームエディタは完全な Web アプリで、ブラウザ内での作業。 - ブロックエディタは動作ロジックの構築 ( 従来の開発環境ではコードエディタに相当 ) と、Android デバイスとの通信をつかさどる。
フォームエディタから起動する Java 製プログラム。単体起動はできない。 - App Inventor では、プログラムの作成しかできない。
作ったプログラムの実行は、ブロックエディタから接続した Android デバイスの実機上で行う。
ので、動作確認には 実機必須。ブロックエディタで接続している間は、フォームやロジックの変更はデバイスへほぼリアルタイムで反映されていく。 - 発表当時のアオリ文句に使われていた「プログラミングの知識がなくても使える」というフレーズはちょっと大風呂敷な気がする。
確かにわかりやすいビジュアルと電話デバイス特有の機能まで提供されているコンポーネントなど、プラス独習しやすいチュートリアルの存在で、取っ掛かりの敷居はかなり低いし、不必要にややこしい制御手順等の理解は不要な点はすばらしい。
しかしコンポーネントの概念や使い方、ロジックを組むための知識はやはり必要。
よって、「プログラミングの知識がなくても始められる」「深く学ばなくてもそこそこ作れる」ぐらいが妥当な理解ではないかと。 - 作成したアプリはパッケージングし、パソコンや Android デバイスに送り込むことができる。
デバイスに送り込んだ場合は自動的にインストールされるので、通常のアプリと同じように使うことができる。
パソコンに送り込んだ場合は、パッケージファイルがパソコンに保存できることになる。たぶんこれは野良アプリとして公開したりマーケットに登録したりできるんだろうと思うけれども、今現在私としては未確認。そのうち機会を作って試してみようと思っている。
とりあえず今回はこんなところで。
そのうちまたなんかエントリ上げてみようと思います。






ローカルへの保存できた。
プロジェクト管理画面の「More Action」→「Download Source」で。
はじめましてこんにちは、VSTAについて調べていたら辿りつきました。
(今回のエントリに関係なくてすみません)
過去にVSTAとVSTOの使い分けが微妙とありましたが、明確な違いは
VSTAはOffice系に限らないけどVSTOはMSOfficeに限るとか…かなぁと思いました。
CorelDRAWというベクタ系のドローソフトも従来からVBAを搭載し、最新のX5から
VSTAを搭載しましたがVSTOじゃCorelDRAWのアドインは作れないですよね。
(まぁ、アセンブリ参照とかを揃えれば無理矢理作れそうですが…)
なので、MSOffice製品の視点から見たらVSTAの立ち位置は単にVBAとVSTOの中間…程度で
確かに微妙な感じですが、その他の製品の視点から見るとまさに
VBAの(中身は全然違いますが立ち位置的に)後継なのではないかと思います。
VisualStudioを別途用意する必要がなく、当該製品から直接立ちあげられる点とかも。
というわけで…今CorelDRAWのVSTAアドインの作り方を調べています^^;
コメントありがとうございますって、このエントリにですかい(^^;)。> 月夜見命さん
> VSTAはOffice系に限らないけどVSTOはMSOfficeに限るとか…かなぁと
そうですね。私も今ならそう思います。
blog「猿頁」では直接言及していなかったような気がしますが、実は一連のVSTA/VSTO回りでセッション一つ打ってるんですが、そのネタ調べの中で
「VBAはソフトウェアメーカー向け・組込マクロエンジンとして『単体で』売っている」
ということに気づいたんでした。
のでMicrosoftとしては、VSTAを「VBAと同じ売り方のできる商品」として開発しているような気がします。
VSTOはOfficeをBIクライアントのプラットフォームにしたいというニーズから発生しているらしいので、ご指摘の通り「微妙」どころか「採用シーンがまったく違う」ものでしたね。
CorelDRAWもVSTAを搭載していましたか…知りませんでした。
自由度が高いのなら、私もちょっといじってみたいです。