(21) OfficeSP1ですぜご主人様 (2)

先日提供が開始された2007OfficeSP1なわけですが。

どうもいろいろ情報が錯綜気味で、結局何がどーなってんだかよく把握できないでいます。
ので、ちょっとまとめてみることにしました。


まず、今回のSP1提供に関して一番まとまっている情報は、以下のページです。

2007 Microsoft Office System Service Pack 1

で、実は「SP1は1種類ではない」ってとこがミソですね。
インストールしている製品によって、あてるべきSP1が違ったり複数あったりします。

まず、メジャー製品およびスイートもん(複数の製品をパッケージングしている奴)用に、「2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1」って奴が出ています。

ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1 (SP1)

いや「スイート」だけカタカナってどうなんですか。
どうせ他の単語は英単語のまんまなんですから、Suiteでいいだろうと思うんですが。

で、これが対象としているのは、Access / Excel / InfoPath / Outlook / PowerPoint / Publisher / Word / OneNote / Groove。
スイートもんで言えば、Enterprise / Personal / Professional / Professional Plus / Standard / Ultimate の各製品、ということになります。

単体売りオンリーな製品、無償配布されている製品、他製品の一部として同梱されている製品については、Suite SP1には含まれていませんので、各々別途入手してあてる必要があります。

具体的には、Visio / Project / InterConnect / SharePoint Designer / Office Servers / SharePoint Services / Language Pack / Office Servers Language Pack / Office Servers Language Pack (64ビット版) / Project Language Pack / SharePoint Designer Language Pack / Visio Language Pack / PowerPoint Viewer / Visio Viewer / Outlook 2007 用予定表印刷アシスタント / Expression Web / 2007 Microsoft Office System用Microsoft Office 2003 Web Components / 互換機能パック / Proofing Tools、ってどんだけー。

ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Project 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office InterConnect 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office SharePoint Designer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Language Pack Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office Servers Language Pack Service Pack 1 (SP1) (64 ビット版)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Project Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office SharePoint Designer Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio Language Pack 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Visio Viewer 2007 Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Outlook 2007 用予定表印刷アシスタント Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Expression Web Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : 2007 Microsoft Office system 用 Microsoft Office 2003 Web Components Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 1 (SP1)
ダウンロードの詳細 : Microsoft Office Proofing Tools 2007 Service Pack 1 (SP1) 

てことで、各位自分の使っている製品に合わせて適切なSP1を(必要であれば複数)あててください、ってこってすね。

互換機能パック、Language Pack、Proofing Toolsについては、「使っているかどうかわかんないよー」という方はたぶん不要です。明確な目的を持ってインストールしない限り、勝手にインストールされるようなもんではありませんので。


で、これがいったいどんなものなのかと。何が変わるのかと。

これについては各デジタル系ニュースサイトでもそれぞれ取り上げているわけですが、

マイクロソフト、「Office 2007 SP1」を12月12日公開(INTERNET WATCH)
マイクロソフト、VistaとOffice 2007のSP1詳細を説明:ITpro
マイクロソフト、OfficeのSP1を12日から提供開始:ITpro
IMEの辞書が壊れる問題を修正、マイクロソフト - @IT
VistaとOfficeのSP1で何が変わるのか:ニュース – ZDNet Japan
マイクロソフト、Office 2007/Vista SP1の概要を紹介(PC Watch)
2007 Office SystemのSP1は12日に公開 – 不具合修正とパフォーマンスが向上 | パソコン | マイコミジャーナル

ってああもうめんどくさい。「office 2007 sp1」あたりでググるなりビるなりすればわんさと出てきます。

でこれ、どうも12/7か12/11あたりに、マイクロソフト社がプレス向け説明会を行ったらしいんですね。ので各記事ともプレゼンの写真や発表者の顔ぶれ、内容等がほとんど同じ。
現在作業中のVista SP1と併せての説明会だったらしく、ひとつの記事で両方まとめてるものも多く見受けられます。

これだけたくさん取り上げられていると、それぞれの情報を見比べることで、説明会で説明された全容が見えてきたりします。
ついでに、各記事が何を取り上げ何を省略したかで、記者の方の手腕まで見えてきます(^^;)。

マイクロソフト社のプレスリリースはこちら。

「2007 Microsoft(R) Office system Service Pack 1」日本語版を、本日より提供開始

気になってたのは、「Office 2007 SP1は自動更新されてしまうのか」。
私のマシンはMicrosoft Updateからの手動更新でかけてしまいましたし、ほんとに自動更新がかかってしまうと大変なことになるケースが多発すると思うので。

結論、プレスリリースや各サイトの記事をまとめると、「自動更新はされない」ということでいいようです。
(はっきりわかるのは INTERNET WATCHの記事 のプレゼン画像「Office2007の配布方法」。)

紛らわしい言い回しがちょっとまずかったんではないかと思うんですが、Update重要性のレベルを「重要な更新」レベルとした、ということと、「Windows Update/Microsoft Updateから自動的に更新される」という表現が、「自動更新!?」との誤解を生んでいるような気がします。

重要性が「重要な更新」レベルというのは、Windows Update/Microsoft Updateで「高速」を選択したときに抽出対象になる、ということです。このことを指して「Windows Update/Microsoft Updateから自動的に更新される」と言っているようなんですね。

決してプッシュ型の、タスクバーに表示される黄色い盾アイコンで自動的にダウンロードされる対象となっているわけではないんです。

ちょっとここは一安心。

ただ、特にVistaSP1との合同説明会での席上では、Office2007SP1の説明ではIMEの不具合解消を大きく取り上げて説明しちゃったみたいで。

サイト記事によっては、まるでOffcie2007SP1はIMEのアップデートが主眼、みたいなまとめ方をしちゃっているところもあって。

確かにIME2007への風評を打破するためにも強く打ち出したい部分ではあったんでしょうが、ちょっと全体像の把握という点ではマイナス効果も出ちゃっているような気がします。


さて、今回のSP1で、具体的に何がどう改善されているのか。

全体的な変更についての説明は

2007 Microsoft Office System Service Pack 1

の末尾にあるホワイトペーパー( ホワイトペーパー :2007 Microsoft Office System Service Pack 1 (英語) (word ファイル) (日本語版近日公開) など)を見ていただければいいんですが、より具体的な言及、過去提供されたパッチのどれが含まれているのか、今回初めて提供された修正はなんなのか、ということについては、KB情報の方に、リストファイル(Excel)へのリンクが含まれています。

これらのKB情報、日本語版はまだ機械翻訳なのでわかりにくいんですが、1 の Service Pack のパック Office 互換性の説明 (原題: Description of Office Compatibility Pack Service Pack 1 )とか上述のSP1の種類ごとにわっさり出てまして。

リストファイルは、

Download the 2007 Office Servers Service Pack 1 Changes_all.xls package now.
Download the Office 2007 Service Pack 1 Changes_all.xls package now.

と2種類提供されているようです。

個々の内容は実際に見ていただくとして、製品ごとの修正数は以下のとおり。

製品 過去数 新規数 総数
Access 5 32 37
Excel 22 65 87
Groove 3 4 7
Groove Server 1 3 4
InfoPath 11 11 22
InterConnect 0 1 1
Office 25 38 63
OneNote 1 22 23
Outlook 42 62 104
PowerPoint 15 12 27
Project 0 13 13
Project and Project Server  0 24 24
Project Server 37 47 84
Publisher 1 0 1
SharePoint Designer 1 4 5
SharePoint Server 36 100 136
Visio 2 9 11
Word 16 21 37
総数 686

なお、この表の数字は「Documentation Type」列に「KB」とか「Update」とあるのが過去提供パッチの再収録、「N/A」とあるのが今回初提供修正項目だと判断しています。
万が一KBでの情報提供なしに過去提供されていた修正パッチがあったり、逆にKBでは情報提供だけでパッチが提供されていなかったケースがあったりすると、この数字は狂っちゃうかもです。

このうち、IME2007に関する修正は「Office」の項目の中に含まれており、KBが6件(935519が2つ、938574、938892、939601、939873)、N/Aが3件となっています。
新規修正の内容は、

  • 変換文字制限に「ShiftJISのみ」「サロゲートペアを含まない文字のみ」の選択肢を追加
    (「Microsoft Office IME 2007 のプロパティ」ダイアログ-[変換]タブ-[詳細設定]→「変換」ダイアログ-[変換文字制限])
  • 入力→変換している時に時々文字列が見えなくなってしまう現象に対処。
  • SP1をインストールすると、デフォルトのIMEをOffice IME 2007にする。
    (これは「改良」なのか…?以前から評判の悪いところなんですけれども。)

20071215_02.png
使用前

20071215_01.png
使用後

だそうですよ。
これに、ホワイトペーパーで言及している「全体的なパフォーマンスの向上」を合わせてIME2007の改良点、とみなしていいんではないでしょうか。

6件のKBのうち3つ(938574、938892、939601)は本blogでも何度か取り上げているIMEの重要な修正パッチです。あて忘れていた方は、SP1だけあてればおっけーって寸法すね。
935519は今まで特に取り上げていませんが、確か一番最初に出たIME2007修正パッチだったはず。
939873も一応IME関係なので含めましたが、これは韓国語版不具合のFixですので、日本語環境としては関係ないです。

てことで、一部個人サイトとかblogで見受けられた

  • SP1には過去の修正パッチしか含まれていない
  • SP1には過去の修正パッチが含まれていない
  • SP1にはIME2007の修正は含まれていない

ってのはつじつまが合いません。

「過去の修正パッチしか含まれていない」については、プレス説明会でのプレゼンで「既に公開済みのOfficeIME2007の修正モジュールも包含」( INTERNET WATCHの記事 のプレゼン画像「Office2007の適用による利点」)と説明されたのを、「既に公開済みのOfficeIME2007の修正モジュールしか包含していない」と誤読 or 曲解しちゃったんではないでしょうか。

後の2点については、なんでそんな風に解釈しちゃったのかどうにも推測できません。

誤解したまま公言 → 鵜呑み → 出典を明記しない引用/転載 → 伝言ゲーム

の流れは傍で見ていていつもとほほな気分になるんですが、今回のはまた思いっきり正反対で。ここまで来るといっそ楽しくなってきてしまったり。

3 コメント

  1. ななし より:

    よく理解していませんでした。
    Microsoft Update の「高速」と、自動ダウンロードの違い…
    そうだったのですね。
    それをもって、Push しないといっていたのですね。
    ※ちなみに、この違いはどこに説明されているんだろうか。探して見ます。
    ※記事が何をいいたいのか、マイクロソフトが何を伝えたいのか、よく理解していませんでした。

  2. さるべーじ より:

    > この違いはどこに説明されているんだろうか。

    うーん。
    どこか一箇所でばしっと明言されていればわかりやすいんですけど、私には見つけられませんでした。

    私が「プッシュ型更新はされない」と判断したのは、上記エントリでリンクしたプレゼン画像「Office2007の配布方法」に絡めて「企業でのSP1提供は、社内評価をした後でなければならないケースがあり、今すぐ自動更新を開始するわけにはいかない。いつから自動更新をかけるかを現在調整している」 との説明があった、との記事を読んだところからです。

    マイクロソフト社に限らず、モノを提供している企業は、そのモノを大量に購入しているユーザー(ビッグユーザーなどと呼びます)をユーザーの代表的な位置付けにしていることがよくあります。
    で、何か重要なことがあると、ビッグユーザーと直接個別に打ち合わせてユーザーの意見として把握する、なんて動作をします。

    今回の件で言えば、事前に独自に適用調査を行えるだけのパワーを持ったユーザー(たぶん企業)はそうそういないはずで、そんなことをわざわざやるだけの限られたユーザーの状況を重視する、ってのは、対象がマイクロソフト社に対して十分な発言力を持ったビッグユーザーである可能性が高いと推測できます。

    ざっくばらんな話、「大口のお客さんが困るようなことはできない」と言っているんだろうと思うわけです。
    特定の大口のお客さん、でなければ、後に続く「現在調整中」って言葉がよくわからなくなります。不特定多数のユーザーと調整することなんかできませんし、社内的に調整する理由も私には思いつきません。

    特定の大口のお客さんと

    「そんな重大なこといきなりやられたらウチは困るよ、ちょっと待ってよー」
    「了解っすー、じゃいつ頃まで待てばいいんですかいー?」

    と調整中、ってんなら「現在調整中」って言い回しがすごく納得できるじゃないですか。

    てことで、今すぐのプッシュ更新はありえない → では「自動的に更新」という言葉の意味は何なのか、ということになり。
    で、「自動更新」と「自動的に更新される」の言い回しは、どうやら違う意味で使っているようだぞ、と私は読んだんですね。

  3. 河端善博 より:

    さるぺーじさん:
     ありがとうございます。
     どうにも、わからないので、eXconn でサポートに投げてみます。

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