(13) IME2007ですぜご主人様 (1)

などと人格品格を疑われそうな見出しで始めてみましたさるべーじですこんばんは。

えー、先日、パワーユーザな方とか開発者な方とかシステム管理者な方とかもろもろ集まって、IME2007についていろいろ語ってみたですよ。

で、そん中で思ったのが、

意外と皆さんIMEのチューニングをご存じない。

もちろんそのへんが超得意な方もいましたが、インスト初期設定状態のままであれができん、これもできんと怒ったり悲しんだり諦めたりしている方が、私が思っていたよりずいぶん多くてびっくりしました。

確かにそれぞれの専門はIME以外のところにあるわけですが、Windowsの中でたぶんもっとも頻繁に使う機能だよ?そのへんの不便を何とかしないと、もーご自分本来の作業がしにくいでしょうに、とも思うわけですよ。

と、そこまで考えて、はて、では自分はそんな大口タタけるほどIMEを使いこなしていましたっけかと。
そう思うと、確かに自分も「なんとなく」で使っておりましたごめんなさい。

つことで、なんとなくであればなんとなくなりに、自分がどう「なんとなく」使っているのかをメモしてみることにしてみました。


まずはインスト。

今回は、Office2003/IME2003の入っているWinXP SP2マシンにOffice2007からIME2007「だけ」インストールしてみました。
違うOSとか、Office2007も一緒にインストールしたとか、Office2003の入っていないネイティブOS-IMEな環境とかだったりする場合にはいろいろ違うかもしれませんがそのへんはご勘弁。まぁスタディケースのひとつってことで。

インストが完了すると言語バーのIMEマークがIME2007のそれになります。
で、インスト前に設定しといた「言語バーがアクティブでないときは透明で表示する」はそのまんま活きてます。
あと、IME2003に登録しておいた単語はIME2007に無事に引き継がれています。優先順は無理でした…。

で、言語バー右クリック→[設定]で「テキストサービスと入力言語」ダイアログを表示させ。

って、[インストールされているサービス]からIME2003が消えてしまっているではないですか。

そーか、だから既定の日本語入力システムを Windows Vista 標準の Microsoft IME に設定する方法 なんてKB情報が存在するんだー。ようやっと実感しました。

まぁ私としてはIME2007入れといてわざわざIME2003を既定にする気もありませんし、変なキー操作で切り替わってしまうのもウザいので、この状況はこのまんまということでひとつ。


さて、ではIME2007のカスタマイズを始めましょうかと。

先ほどの「テキストサービスと入力言語」ダイアログから[設定]タブ-[インストールサービス]で「Microsoft Office IME 2007」を選択して[プロパティ]をクリック、または言語バーのツールアイコンをクリック→[プロパティ]のどっちでもいいんですけど、「Microsoft Office IME 2007 のプロパティ」ダイアログを表示させてみたり。

調整を入れたプロパティは以下の通り。

[全般]タブ-[編集操作]

[変更]をクリック→「Microsoft IME 詳細プロパティ」ダイアログを表示。

「Ctrl+Shift+Space」行を、「* キー」列でクリックして行選択→[削除]。
このショートカットキーは、個人的にExcelの「行選択」に割り当てているんですが、IMEのショートカットが割り当たっているとIMEの動作が優先されてしまうので。

逆に、「Ctrl+Space」行は「入力/変換済み文字なし」列でクリック(インストール直後は「-」表記、機能が割り当っていないはず)→[変更]→「機能選択」ダイアログ→「再変換」選択→[OK](「機能選択」ダイアログクローズ→「Microsoft IME 詳細プロパティ」ダイアログに戻る)。
完全に確定した文字列に再変換かけられる機能がせっかくあるんだから使わにゃ損ということで。

実は「Ctrl+Space」-「入力/変換済み文字なし」にIMEの機能を割り当ててしまうと、Excelでの「列選択」ショートカットキーが使えなくなってしまうわけですが、ここは私なりのトレードオフ。
Excelの列選択はめったにやりませんが、完全確定後の文字列を再変換かけたくなることは大変多いんですね、私の場合。かといって変換キーは[Home]に割り当て変えちゃってますし、F13なんてどうやって入力すればいいもんだかってことで、個人的な好みでCtrl+Spaceで。
再変換機能はIME2003でも使っていたんですが、確定した漢字から読みに戻す際に違う読みになることもままあり、つど目視確認が必要であまり効率のいいものではなかったんですね。
この点、IME2007の再変換機能はなかなかいい感じです。もう半年以上使っていますが、まだ違う読みに逆変換かかったことはありません。

ちなみに、再変換機能での確定単語は、次回入力時の変換候補順位には影響しない(学習しない)ような気がします。自分なりの言葉使いの癖を学ばせたいのであれば、あくまでも初回長文入力→変換の中で正確に確定していかないと。
あるいは再変換対象文字列の前後も参照しているのかもしれませんが、そこらを実感したことはないんですよね。

で、「←」。
IME2003で何が嫌いだって、ナチュラルインプット(主にWord)で変換候補文字列を修正したくてカーソル移動する際に、テキストカーソルが1文字ずつ移動するあたりが。

もう文節単位でいいよ!
なんでいつまでも修正対象ではない文字列の中でカーソルを延々移動させ続けなきゃならないんだよ!

というわけで、「←」の「変換済み」「候補一覧表示中」列を「分節左or文字左」→「分節左」に。
これで文節単位で変換候補を左へ移動できるようになります。

以上を設定したら[OK](「Microsoft IME 詳細プロパティ」ダイアログクローズ→「Microsoft Office IME 2007 のプロパティ」ダイアログに戻る)。

[変換]タブ-[変換]

実は、[カーソル位置の前後の内容を参照して変換を行う]のチェックを外したらレスポンスが良くなるんではないかなーと思っているんですが。
もっともこの「前後の内容を参照して」変換候補を考えてくれるのは私にとってはありがたいので、ここのチェックは外さないでおきます。

前回使った単語が次回入力時に変換候補上方に表示されないとか、レスポンスが悪すぎる、なんて方は試す価値があるかもしれません。これは後日、試してみたいかもしれません。

[自動変換を行うときの未変換文字列の長さ]は[短め]を選択。

本来私は[長め]の方が好きなんですが、[長め]に設定しちゃうとなんかさんざん考えた末(この間数秒フリーズっぽくなります)、変換された単語は候補ではなく確定されてしまいます。
あれー、長めでも変換単語は候補として出てくるはずなんだけどなー。このへん、修正パッチとかが関係しているのかもしれません。今のところはパッチ当てずに素で製品のみインストールしている状態ですので。
ここらへんはひとしきり遊んでみてからパッチを当ててみるつもりです。

[異なる分節区切りの変換候補を表示する]はOffで。もーOffで。
これ一度チェック入れて試してみたんですけど、異なる分節区切り表示しすぎ。不適切な区切り状態になっている部分を区切り直して目指す単語を選択し直し、その隣の分節をイジっていると文節が元に戻ってしまったりします。特に未確定文字列の「後ろ」の分節から直しているとがんがんこの現象が出ます。
ので、よっぽど異なりたい方以外はここはOffの方向で。

[和英混在入力]タブ-[和英混在入力]

ここは、[Shiftキー単独で英数モードに切り替える]にチェック。
これは単純に文章の傾向の問題で。
私は設計書とか技術資料とか記事とかの入力がメインですし、友人も技術屋が多いので、公私ともにどうしても英単語混じりの文章を書くことが多いんですね。
の時にいちいち確定してはいられないので、入力途中で明示的に英字-日本語を切り替えたかったので。
ちなみにここにチェックを入れなくても、Shift+(1文字)で自動的に英数モードに切り替わります。つまり、「Domain」とか大文字始まりの単語であればOK。英数モードからShiftのみの空打ちで日本語モードへ復帰します。
つことで、「小文字始まりの英単語を入力したい」方はここにチェック入れとくと便利かもしれません。

[辞書/学習]タブ

[学習設定]の[学習する]、[学習情報をファイルに保存する]のチェックはそのままOnで。
あれー、以前インストした時には[学習情報をファイルに保存する]のほうはOffがデフォルトだったような気がするんだけど気のせいだったかなー。

[システム辞書]については、Outlook関係をごにょごにょ。
ほんとはシステム構築とOfficeSystemの連携とか考えるともっと積極的にOutlookを使い込んでいかなければならないのはわかっちゃいるんですが、どうしても食指が動かないんですよね…ダメダメだ私ー。

[予測入力]タブ

[予測入力を使用する]チェック、[ファイルに保存する]チェック。
もっとも頭の中に湧いた長文をどだだだと打ち込んでいる時に、いちいち予測ツールチップなんか見ているかといわれると実はあんまり見てません。
なんかちらっとクリーム色の四角が出たなー程度で手なんか止まりゃしない。
そゆ意味では、私にとっては実用的な機能というよりは、IME2007のカシコさを確認して悦に入るためだけにOnにしているのかもしれません。
実際よく使う単語は辞書登録しちゃいますし、一時的に繰り返し使う長文はクリップボードユーティリティ(文章入力用にはTomoClip愛用中)で切り出しちゃいますので。

全然関係ありませんが、クリップボード対応ソフトを作る際にクリップボードの中を解析するならCLCLがお勧め。
テキスト/画像だけではなく、すべてのフォーマットをもれなく拾ってくれますので、特に特定のソフトオリジナルのコピーデータ(Excelのシェイプとか)などの「不明なフォーマット」を解析できるのはすごい。
私はこれで、某メーカー製ベクタグラフィックソフトのフォーマットを解析し、双方向にペーストし合える外部ユーティリティを作ったことがあります。

それはさておき。

[プライバシー]タブ

[学習情報をファイルに保存する][予測入力のための履歴をファイルに保存する][発生した誤変換をフィードバックするために記録する]はすべてチェック。
これは万が一トラブってマイクロソフトとやり取りをするハメになった場合に備えて記録を残しておきたいからなんですが、まずそんなハメはやってきませんねー(;-;)。

[その他]タブ

まぁこのへんはデフォルトのままで。

ちょっと曲者かなーと思っているのが、[詳細なテキストサービス]。
「Microsoft Office IME 2007のプロパティ」ダイアログに[詳細なテキストサービスを使用する/しない](言語バーを使用する/Microsoft IME 2000互換のツールバーを表示する)のオプションボタンがあり、かつ「テキストサービスと入力言語」ダイアログには[詳細なテキストサービスのサポートをプログラムのすべてに拡張する/詳細なテキストサービスをオフにする]のチェックボックスとか言語バーの基本設定があるわけです。

えー?したら詳細なテキストサービスをIME2007側で「使用する」かつ言語バー側で「オフにする」とかしたらどうなるのー?とかいろんな組み合わせを試してみたら、言語バーに同じアイコンが2つ表示されてみたり、設定したいるはずのアイコンが表示されなくなってみたり、言語バーそのものが表示されなくなってみたりとなんか動作がおかしくなってきてしまいました。
もちろんこの設定をいじりまくったのが原因かどうかははっきりしないんですが、あまり頻繁に変な組み合わせで設定しまくるのは、君子危うきに近づきまくる行為かもしれません。

まぁなんかそんな感じで私なりの初期設定。これでしばらく使ってみることにしたいと思います。

もちろん上記文中の言及には私的経験に基づく当てずっぽう的推測が多く含まれていますので、どうか鵜呑みにしないでください。
逆に、「お前はこー言ってるけど自分とこでこーやったらあーなったよー」とか教えていただけると嬉しいです。


さて、自分の使い方とはちょっと別に、IME2007についてのトピックをいくつか。

IME2007は有罪なのか で記述した何も覚えていないAIシステムという表現がずいぶん独り歩きしてしまい、おとうさんとしてはわが子の成長が嬉しいんだか寂しいんだか。

もちろんインスト直後から変換して漢字等の候補が出るんですから、まったく何の基礎データも組み込まれていないなんてことはあり得ず。
言いたかったのは「組み込まれている基礎データの出方が『現実的によく使う語彙』とずいぶんかけ離れている」という点だったんですが、なんだか「基礎データすらろくに組み込まれていない」との発言に受け止められてしまったのは、私の文章力のせいですごめんなさい。

で、この当てずっぽうな解釈を「おそらく間違い」とし、IME2007が採り上げたアルゴリズムやその実装の現状についての洞察をされているページがありましたのでご紹介。

ATOK 2007 VS MS Office IME 2007 

リンク先やその上のディレクトリをたどっていくとわかりますが、このページを書かれた方は自然言語処理を専攻(なのか?)されているらしく。なるほどこう読み取ることができるのかと大変おもしろく拝見させていただきました。
私のような言語処理の素人にもわかりやすく(しかし変な比喩でお茶を濁さず正確に)書かれています。ものすごく一読の価値ありだと思います。

次。

冒頭の語り合いの中で、「IME2007を使っていたのに、気がつくといつのまにか別のIME(2003とか)になってしまっていることがある」という話が出ました。

これは、「テキストサービスと入力言語」ダイアログ-[設定]タブ-[インストールされているサービス]に複数のIMEが表示されている時だけ操作可能になる、同タブ-[基本設定]-[キーの設定]をクリック→「詳細なキー設定」ダイアログ-[入力言語のホットキー]で、「入力言語を切り替える→左Alt+Shift」が初期値として設定されているのが原因。

要は、ばたばたと文字入力をしている際になんかの拍子で[左Alt]と[Shift]を押しちゃって、ほかのIMEへの切り替え操作を行っていたのでした。

これが邪魔くさいのであれば、「詳細なキー設定」ダイアログで「入力言語を切り替える」を選択してから[キーシーケンスの変更]をクリック→「キーシーケンスの変更」ダイアログで[入力言語の切り替え]のチェックをOffにして[OK]→[OK]→[OK]と。

もひとつ。

日本語で入力中、「\\」と入力すると英数モードになってしまう、という話も上がりました。
すわバグかっ!?と思ったんですが、実はこれは仕様。

「Microsoft Office IME 2007のプロパティ」ダイアログ-[和英混在入力]タブ-[対象文字列を自動で英数に変換する]-[対象文字列一覧]のトップに、「『\\』と入力されたら直接入力モードに切り替わる」って設定があったのでした。

こいつぁおじさん知らなかったよ。

「\\」「c:\」「//」の3行は「対象文字列」列がグレーになっていて削除できません。ので、「対象文字列変換後の入力モード」列側をクリック→表示されたコンボボックスから「一時的に半角英数モード」または「(この対象文字列は英数変換しない)」あたりを選択して[OK]。どちらでもお好みの方でイケると思います。

5 コメント

  1. Kei より:

    こんにちは。日頃楽しく読ませていただいています。
    「詳細なテキストサービス」の用途ですが、たしかこれを殺すとタブレットPCでの手書き漢字認識が効かなくなったと思います。
    手書きサービスと言わないからには、やはり他の用途もあるのでしょうか。
    ではでは。

  2. さるべーじ より:

    > 他の用途

    コメント、ありがとうございます。

    キーボード派でも「詳細なテキストサービス」をOnにしておくと、予測入力が効くようになったり、Office以外のソフトでも文字列確定直後の再変換などが使えて便利です。

    というか、私は手書き文字認識が「詳細なテキストサービス」の範疇に入る機能だということを知りませんでした。

    そう言われてみると、以前音声入力でのコメントもいただいたことがありますが、あれも「詳細~」に属する機能なのかもしれませんね。

    # Keiさんのサイトを拝見し、Gallaryを見て「あっ!」と叫んでしまいました。
    # 当時はもっぱらROMでしたが、ずいぶんと刺激を受けたものです。
    # 改めて、ありがとうございますー。

  3. Kei より:

    なんと!うちのサイトを見ていただいていたとは。しかも覚えてくださっていたとは、うれしい限りです。

    >テキストサービス
    愛用しているタブレットPCの手書き入力画面を見ると、ペン入力と音声認識のボタンがワンセットになっています。共通の足場になっているようですね。
    (MSの音声認識は、ViaVoiceと比べるとビジネス用語に偏っているようです。こじつけたような認識結果で楽しめます)

    >再変換
    MSIME+手書きだと、「てがき(とペンで書く)」->「手書き」->「手描き」というような再変換ができます。これもテキストサービスの恩恵なのですね。
    ATOKとの組み合わせではできないようです。ちょっとくやしいです。
    ではでは。

  4. みいな より:

    はじめまして!!
    もしわかったらでいいのですが教えていただけないでしょうか?

    まず、私のPCはwinXPPRO、offce2003,2007(共存してます)の環境です。

    IME2007で、キーの動作をbackspeaceキーのみ一部変更しています。
    先週までは普通に機能していたのですが、
    急に「半角/全角」キーで入力モードが切り替わらなくなったのです。

    ユーザー定義にすると変わってしまうものなのでしょうか?

  5. さるべーじ より:

    > ユーザー定義にすると変わってしまうものなのでしょうか?

    はい、変わります。

    このへんは以前にもご質問いただきまして、調査と対処を

    猿頁: (16) IME2007ですぜご主人様 (4)

    で説明してみました。
    ご一読の上、ご不明な点がありましたらまたお気軽にお声をおかけください。(^^)ノ

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